研究課題/領域番号 |
25381302
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
鳥海 順子 山梨大学, 総合研究部, 教授 (60149424)
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研究分担者 |
廣瀬 信雄 山梨大学, 総合研究部, 教授 (10218844)
小畑 文也 山梨大学, 総合研究部, 教授 (20185664)
古屋 義博 山梨大学, 総合研究部, 准教授 (60324175)
吉井 勘人 山梨大学, 総合研究部, 准教授 (30736377)
渡邉 雅俊 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (40367602)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教員養成プログラムの開発 / インクルーシブ教育の教員養成 / 通常学級の教員養成 / 特別支援学級の教員養成 / 通級指導教室の教員養成 / 特別支援学校の教員養成 / 特別支援学校のセンター的機能 / 特別支援教育コーデイネーターの養成 |
研究実績の概要 |
1.26年度に一般の教員養成に関する基礎プログラム用基礎資料テキストを改善し、基礎プログラム案を作成した。すなわち、「教員養成における特別支援教育の基礎プログラム案」として(1)特別支援教育に関する授業科目を教職必修科目として位置づける。(2)授業目標は「すべての教員志望学生が特別支援教育に関する一定の知識・技能を習得すること」とする。(3)初心者にとってわかりやすい基礎プログラム用教材と副教材(視聴教材)を活用しながら、ワークシートの活用や話し合いによる授業の省察を取り入れる。(4)授業内容は「障害の概念の理解」「障害種の理解」「教育的支援」など特別支援教育全般に関する基礎的事項を含む。(5)「障害理解のための体験の体系化と充実」として、介護等体験実習や教育ボランティア(多様な障害児との関わり)が必要である。 2.初級および中級プログラムの資料として、25年度に通常学校の教員に対するインクルーシブ教育へのニーズ調査を行い、26年度も、データ入力を継続した。 3.26年度に中級および上級プログラムの参考資料として、インクルーシブ教育を先行実施している海外の教育現場、教員養成大学の視察調査を行った(ロシア国立治療教育研究所、モスクワ市立心理教育大学、モスクワ市総合リハビリテーション・教育センター、ろう児が学んでいる第937通常学校、イギリスのロンドン大学教育研究所)。 4.26年度は、中・上級プログラムの検討に着手するため、県内の特別支援学校コーディネーターを交えた障害児教育講座自主研究会を6回開催し、養成内容について話し合った(平成26年7/31 ・8/28・9/25・10/30・11/27・12/18)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では、平成26年度に基礎プログラムを改善し、評価すること、中・上級プログラムの検討の開始を予定していた。海外視察による先行的事例や、特別支援学校のコーデイネーターとの年6回の研究会を通して、中・上級プログラムへの貴重な示唆が得られた。基礎プログラムについても提案を行うことができた。初級プログラムについても検討を始めている。学会でのポスター発表や平成26年度報告書の作成によって成果発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の結果を踏まえて、基礎プログラム案を完成させ、先進的な国内教員養成大学の視察により、特別支援学校教員のための中級プログラム案の開発に本格的に取り組む。また、地域支援など上級プログラム用教材開発に着手する予定である。日本特殊教育学会でのポスター発表及び平成27年度報告書の作成によって研究成果を発表する。
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