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2013 年度 実施状況報告書

アフガニスタン教員養成短大の特別支援教育教員養成課程カリキュラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 25381307
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪教育大学

研究代表者

井坂 行男  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40314439)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアフガニスタン / 教員養成 / カリキュラム開発
研究概要

アフガニスタンは世界の最貧国の一つであり、通常の教育の再建は重要な課題の一つである。アフガニスタンにはラバニ(旧カブール)教育大学があり、特別支援教育学科も設置されている。また、通常の学校の教員養成は教師教育局が全国の教員養成短大を一括管理している。この教員養成短大に、新たに特別支援教育専攻を開設するためのカリキュラムやシラバスを開発するための基礎研究に基づいて、アフガニスタンの実情に即したカリキュラム原案開発を目指すことが主な目的である。アフガニスタンは第2次国家教育戦略計画(2010-2014)において、インクルーシブ教育を進めること、カブール市内の29校をインクルーシブ教育パイロット校にしたことを述べると共に、2012年9月には国連の「障がい者の権利に関する条約」を批准している。これらのアフガニスタンの教育戦略計画や条約の批准も踏まえて、教員養成短大の特別支援教育専攻のカリキュラム開発を検討する。
今年度は、インドネシアとベトナムの教育大学の特別支援教育専攻のカリキュラムを検討した。インドネシアのカリキュラムは視覚・聴覚・知的・運動・情緒と重複の5コースに分かれ、それぞれの障がい特性に応じた科目の設定がなされており、特に、才能のある子供達の教育に関する科目の設定もあった。また、地域に特別支援学校が不足していることから、特別支援学校を設立するために必要な知識を習得する起業に関する科目の配置もなされていた。また、今後はインクルーシブ教育にも対応できる教員養成カリキュラムに改革する取り組みが開始されたとのことであった。
ベトナムの教育大学のカリキュラムは障がい種ごとには分かれていないが、視覚・聴覚・知的障がいを中心にして、全般的に学ぶカリキュラムであるが、インクルーシブ教育や早期介入に関する科目の設定もあり、インクルーシブ教育にも対応できる教員養成に配慮されていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の初年度はインドネシアとベトナムの教育大学における教員養成カリキュラムに関する調査を実施して、両国ではどのような教員養成カリキュラムが実施されているのかを検討した。その結果は既に、インクルーシブ教育に関する教育対応ができる教員養成についても配慮されていたり、既にその検討が開始されているとのことであった。また、そのようなインクルーシブ教育に対応した教員養成カリキュラムの内容を把握することができた。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方法はアフガニスタンの国家教育戦略計画や暫定教育計画等、アフガニスタンの教育計画の検討を積み重ねるとともに、インドネシアやベトナム以外の国の教員養成カリキュラムについても資料を収集して、よりアフガニスタンの教育の現状を踏まえた教員養成カリキュラムの開発を考えたいと思う。

次年度の研究費の使用計画

物品購入において、端数がでた。
今年度の計画の中で、随時対応する。

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公開日: 2015-05-28  

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