研究課題/領域番号 |
25381307
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
井坂 行男 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40314439)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アフガニスタン / 教員養成 / カリキュラム開発 |
研究実績の概要 |
アフガニスタンは、現在でも、世界の最貧国の1つであり、通常の教育の再建は国家の最重要課題である。また、第2次国家教育戦略計画(National Education Strategic Plan Ⅱ)(2010-2014)が終了し、新たに、第3次国家教育戦略計画(National Education Strategic Plan Ⅲ)(2015-2020)が公開された。この第3次国家教育戦略計画には2013年の就学率は69%(女子:56%、男子:82%)であったことが示され、教育アクセスへのバリアについても分析されていた。また、障がいのある子供達がアクセスできる学校、教員の研修、点字及び手話による教材開発、第1学年就学時の視覚検査および聴覚検査の実施についても言及されていた。アフガニスタンの障がいのある子供達の教育についての関心が徐々に高まり、教育戦略計画にも具体的に取り上げられるようになってきた。また、首都のカブールではインクルーシブ教育の研究推進校が教育実践を継続している。 今年度はアフガニスタンの教員養成短期大学におけるカリキュラム、シラバス、テキストを開発のための資料収集を行い、カリキュラム構成案及びシラバス様式案をまとめることができた。また、アフガニスタンの現状を踏まえ、カリキュラムの開発に向けた利用可能なリソースと現地の視覚障がい及び聴覚障がい教育を中心とした教育実態と教員養成短期大学における特別支援教育教員養成課程の開発ニーズを聞き取り調査した。 これらのことを踏まえて、次年度にはカリキュラム、シラバス、テキストを、現地ニーズに応じながら、開発していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インドネシアやベトナムの教育大学の教員養成カリキュラム調査結果も踏まえながら、また、現地のニーズを関係者からも聴取しながら、アフガニスタンの教員養成短期大学におけるカリキュラム構成案及びシラバス様式案を作成した。また、アフガニスタンの教育行政・制度についても資料を収集できた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は最終年度であるために、アフガニスタンの教員養成短期大学の特別支援教育教員養成課程のカリキュラム、シラバス、テキスト等を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
536円の少額残金が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
この少額残金は次年度に使用する。
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