本研究は、病気のある児童生徒の教育支援の方略として、ICTを活用した授業形態の有効性と課題を明らかにすることを目的とした。特に、病気による自宅療養のための学校という場に出向くことができない長期欠席することになる児童生徒への、病院にある学校の教師による教育支援におけるICTの活用について検討を行った。その結果、カメラ画像だけでなく、同時に文書、動画、ホワイトボード等の共有が可能となるインターネットによるWEB会議システムでの遠隔授業は、学力の補完だけではなく、自宅療養中の基本的生活習慣にも好影響を及ぼすなど、新たな学びの支援システムとなることが明らかとなった。
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