フェリチンの空洞中にマグネタイトの結晶を成長させて均一な単結晶のナノ粒子を作ることを目的として、(A) 酸化活性部位を持たないLサブユニットに鉄酸化活性部位を加える。(B) Lサブユニットと鉄酸化活性部位を持つHサブユニットまたは(B)の変異株を適当な割合で発現させることを試みた。鉄酸化活性部位を導入した変異株の酸化鉄の生成速度は野生株と同じ程度であった。また、HL混合フェリチンは発現させることができなかった。しかしながら、Lサブユニットだけを持つリコンビナントフェリチンを用いて高温(60℃)でpHを8.5に保ちながら合成すると単結晶のマグネタイトのナノ粒子を効率よく合成できることがわかった。
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