本研究では,気相反応性パルスレーザーアブレーション(PLA)法を用いた,光触媒(TiO2)ナノ結晶を創成の際に,2次凝集体の自己組織化構造の形成に注目した.プロセス条件の制御により,これまで主流に用いていたカリフラワ構造に加えて,ウッブ構造が自己組織化的に発現することを確認した.このウッブ構造はカリフラワ構造と比較して,高いポロシティを有し,紫外励起の光触媒活性評価で3-4倍の値を示すことを検証した.TiO2のウッブ構造は,気相で形成され始めた,2次凝集体間の誘電分極による静電引力・斥力による自己組織化構造であるとするモデルを立てた.
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