「液中レーザー溶融法」は,サブミクロンサイズの球状粒子の新規作製法として注目されている。本研究では,この方法を用いた金サブミクロン粒子(以下AuSMP)の作製と生成メカニズムの解明に取り組んだ。研究期間内に明らかにしたのは以下の項目である。①AuSMPの作製には原料金ナノ粒子の凝集状態の制御が必用である。②保護剤を用いると,レーザー光照射による動的な凝集制御が起きる。③保護剤としてクエン酸ナトリウムのような一般的な保護剤だけでなく,塩化ナトリウムのような無機物の塩も用いることが可能である。④保護剤は凝集過程やAuSMPの粒径にも影響を与える。
|