開発を進めている小型燃料電池の触媒層におけるPt使用量を削減するために、従来使用していた多孔質Pt触媒に変えて、多孔質Pd層のPd表面上にわずかにPtを析出させた触媒構造の検討を進めた。計画通り、UPD (UnderPotential Deposition) により原子層レベルのCuを堆積させたのちに、このCuとPtを置換させる SLRR (Surface Limited Redox Replacement) によりわずかなPt堆積を実現した。これにより、10μg/cm2のごくわずかなPtで、高い触媒性能を得た。さらに、この触媒が高いCO耐性を有することが分かった。
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