近接場光学顕微鏡技術を始めとする光学顕微分光技術とフェムト秒過渡吸収分光技術を組み合わせて、高い空間分解能を有する過渡吸収イメージング分光装置の開発を進め、測定ソフトウェアを含む個々の要素技術の開発とシステムの構築が完了し、実材料やデバイスへの適用段階に至った。また、特に信号検出感度の観点で、既存装置の10倍以上の高感度化を達成し、世界最高レベルの微弱な光誘起吸光度変化(以下)の計測に成功した。この高感度性を活用して、従来装置では困難であった微弱光照射下での有機薄膜太陽電池のフェムト秒過渡吸収計測に成功し、電荷生成過程の詳細を明らかにした。
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