本研究では、ガス中反応を可視化する「ストロボ環境電子顕微鏡システム」を新規開発し、金ナノ粒子触媒の「ナノ反応場」を直視解析・特定することを目指した。 装置開発では、ストロボ化は技術的・予算的に困難な点が認められたため見送ったが、ガス同入出用の同軸管型試料ホルダを新開発し、ガスの混合供給システムを完成させた。また、それを用いた金ナノ触媒の観察では、プロピレンの選択酸化に注目し、触媒反応で生じるプロピレンオキサイドを電子顕微鏡像として直接捉えることで反応場を可視化し、反応サイトが界面周囲であることを明らかにすることができた。
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