波動方程式の持つ「時間」と「空間」対称性に着目し,「アンサンブル平均」を「時間平均」ではなく「空間平均」で置き換えることにより,現在の「時間平均統計光学」と異なる「空間平均統計光学」の新体系を創成することを目指し,以下の研究を実施した. (1)アンサンブル平均を空間平均に置き換える際の要となる空間統計の定常性の成立するための光源と光学系の条件の解明.(2)ベクトル光波の散乱場の偏光状態の空間統計の理論と実験解析法の提案.(3) 複屈折リターデーション拡散板による偏光スペックル場の生成法と偏光スペックル場の空間統計の理論解析法の提案.(4) 空間統計光学を応用した新しいイメージング技術の提案.
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