光ディスクの記録層多層化と超解像再生の組み合わせを目指した研究を実施した。具体的には、超解像再生が可能なInSbを起点に、その酸化物(In-Sb-O)に着目して、記録と超解像再生の検討を行った。酸化物とすることにより光透過性が増し、多層化が可能となった。ZnS-SiO2薄膜で挟んだ状態では、加熱に伴い膜厚が増加し、記録の一因となることがわかった。900℃で熱処理を行ったIn-Sb-O薄膜については、室温と600℃の間で可逆的な光学的変化が観測された。この変化は、バンドギャップシフトに由来し、超解像再生の起源となることが考えられる。
|