研究成果の概要 |
先細のガラスキャピラリーにイオンビームを通過させることにより,マイクロビーム化することが可能である。キャピラリー先端に薄い隔壁を形成する技術を開発し,タンデム加速器を用いて液相中でのイオン照射を可能とした。各種金属イオン溶液中にプロトン照射を行い,高密度の生成ラジカルによって還元して微粒子を生成した。終了後それらを取り出して電子顕微鏡観察およびX線組成分析を行い,サイズ,形状,組成を確認した。単体粒子としては白金,金,銀,銅,ニッケル,複合粒子については白金-銅粒子の生成を確認した。酸化がみられた粒子については,溶液成分を変化させて酸化の抑制方法について検討を行った。
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