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2015 年度 実績報告書

多変数 sigma 函数を中心にした堅牢な Abel 函数論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25400010
研究機関名城大学

研究代表者

大西 良博  名城大学, 理工学部, 教授 (60250643)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードAbelian functions / Jacobian varieties / sigma function
研究実績の概要

(1) J.C. Eilbeck 氏を名城大学に招聘し, 共同で研究を行つた (10.6-10.27). 内容は主に sigma 函数の満たす熱方程式が sigma 函数を特徴づけることの証明である. V.Z. Buchstaber と D. Leykin による一連の仕事を基礎として, 理論を組み立てる方針を取つた. しかし, 彼らの論文は非常に読みづらく, 誤りも多いので, それを修正し理解するのに多大な時間を費した. 幸ひ, 氏の滞在期間中に目途を立てることができ, 氏の帰国直後から共同での論文執筆を開始した.
(2) Sigma 函数の原点での羃級数展開は Hurwitz 整と呼ばれる性質を持つ. この性質は種数 1 の場合は, 容易であつて, Weierstrass の楕円函数を調べればわかる. しかし, 種数が 2 以上の場合は同じ方針では証明できない. 本研究中に中屋敷厚氏の助言により, 可積分系の理論で知られる theta 函数の無限次行列式表示を利用する必要すれば, 証明が可能であることがわかつた. 証明を進める中で, 素数 2 に関してのみ, Hurwitz 整でなくなる場合があることがわかつた. ただし, それは事情が良くわかる現象であつて, そのことも踏まへた精密な結果を論文にまとめ, preprint server (arxive.org) に掲載した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Hurwitz integrality of power series expansion of the sigma function for a plane curve2015

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Onishi
    • 雑誌名

      arxiv.org (http://arxiv.org/abs/1510.03002)

      巻: - ページ: 1-27

    • オープンアクセス
  • [備考] Yoshihiro Onishi

    • URL

      http://www2.meijo-u.ac.jp/~yonishi/

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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