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2014 年度 実施状況報告書

二次特性類の幾何学

研究課題

研究課題/領域番号 25400083
研究機関東京工業大学

研究代表者

寺嶋 郁二  東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (70361764)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードトポロジー / 数理物理 / 特性類 / クラスター変換
研究実績の概要

加藤晃史氏との共同研究で,クイバーの境界条件つきのミューテーションの列について,
分配級数という新しい量を導入した.分配級数は一般ペンタゴン変形について不変であることをした.また,ディンキン型またはその積の特別なミューテーションの列について,分配級数がアフィンリー環の表現の指標の和のフェルミオン表示に一致していることを発見した.この結果を学術論文誌に Akishi Kato and Yuji Terashima, "Quiver Mutation Loops and Partition q-Series", Comm. Math. Phys. DOI: 10.1007/s00220-014-2224-5 として発表した.つづいて,ミューテーションの終赤列とその自然な境界条件について分配級数の精密化が組合せ的ドナルドソン・トーマス不変量と一致していることを示すことができ,学術論文誌に Akishi Kato and Yuji Terashima, "Quantum Dilogarithms and Partition q-Series", Comm. Math. Phys. DOI: 10.1007/s00220-015-2323-y として発表した.
また,北山貴弘氏との共同研究で,点つき曲面束の PGL(n,C) 平坦束のモジュライ空間上のトーション関数を導入し,クラスター変換を用いて,ヤコビ行列式の言葉で解釈できることを示し,学術論文誌に Takahiro Kitayama and Yuji Terashima, "Torsion functions on moduli spaces in view of the cluster algebra", Geom. Dedicata, DOI: 10.1007/s10711-014-0032-x として発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ゲージ理論的な視点を通した二次特性類の量子化へのアプローチについて,一定の成果を得たので.

今後の研究の推進方策

これまでの研究で得られたトポロジーと物理への分配級数をとおした新しい視点にもとづいて,トポロジーと物理の相互関係についての結果をさらに深く追求したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Quiver Mutation Loops and Partition q-Series2015

    • 著者名/発表者名
      Akishi Kato and Yuji Terashima
    • 雑誌名

      Comm. Math. Phys

      巻: 336 ページ: 811-830

    • DOI

      10.1007/s00220-014-2224-5

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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