研究課題
ランダム（時空独立）な障害物中でのランダムウォークの生存確率について研究した．これはｄ次元格子上の離散模型で，ディレクティドポリマーの零温度極限と考えられる．ランダム（時空独立）な障害物中はベルヌーイ型確率場により与え，また技術的理由により，長距離の跳びを許すランダムウォークを考える．この模型に対し，生存確率の時間に関する指数的減衰率の存在，さらに障害物の存在確率を１近づけるときの減衰率の漸近挙動を決定した．これまで研究してきた温度正の場合とは異なる様々な技術的困難を伴う研究であったが，その途上で数々の新しい手法が開発された．今後，単純ランダムウォーク模型や，ブラウン運動模型の研究を行う際にも有用な手がかりになると期待される．
2: おおむね順調に進展している
予定通りである．
予定通り進める．
海外出張がなかった．
海外出張，図書購入に充てる．
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J. Stat. Phys
巻: Volume 161, Issue 3 ページ: 577-597
10.1007/s10955-015-1347-1
