• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

ランダム環境下の確率成長とその相転移

研究課題

研究課題/領域番号 25400136
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 伸生  名古屋大学, 多元数理科学研究科, 教授 (40240303)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードランダム媒質
研究実績の概要

以下の事柄について検証を進めた:(a1)空間が 1次元, または 2次元なら全ての非自なパラメーター領域(例えば 0,1 以外の全ての人口密度)で、総人口 の増大は,その平均値に比べ真に遅い(非正規成長)更にこの収束の速さが指数的である(Lyapunov 指数の正値
性).(a2)空間が 1次元, または 2次元なら全ての非自明なパラメーター領域で局在観測される。すなわち、人口は均等に拡散するのではなく特定の狭い領域に密集する(b1)空間が 3次元以上の場合, パラメーターに応じて人口増大の速さに関する相転移がる. 例えば
一定以上の人口密度を仮定すると, 確率正で正規成長である. 一方, 一定以下の人口密度では低次元の場合と同様に非正規成長する.(b2)空間が 3次元以上の合, パラメーターに応じて局在/拡散の相転移が起る. 例えば一定以上の人口密度を仮定すると人口の拡は均
等である--より数学的には,人口の分布に関する中心極限定理が成立する。 一方, 一定以下の人口密度では低次元の場合と同様な局在が発生する.一方,ポワソン点過程を媒質とするブラウン運動に対し,零温度($\beta =-\infty$)の場合の自由エネルギーを考察した.生存確率の対数が研究対象となる確率変数であるが,零温度の場合には,この確率変数は可積分でない.このため,劣加法的エルゴード定理などの通常の手法が適用できない.この困難を克服するため数々の新手法を模索した.

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi