(1) 忌避物質が含まれた領域を通過中の真正粘菌に対して時間周期的光刺激を与える実験を行い,10分周期の光刺激の場合に特徴的に,光刺激がない場合と比べて忌避物質の通過時間が短縮されることを発見した。本研究では,「抑制後リバウンド」という現象に注目することによって、実験で観察された現象の仕組みを解明した。 (2) ネットワーク内の2点をつなぐ経路を探索するシステムを提案した。提案したシステムはネットワークの切断等の外部摂動が生じた際にも自動的に新たな経路を探索する機能を有する。このような機能を有するために,ノードダイナミクスを記述する方程式が満たすべき条件を示した。
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