研究課題
本研究は、MAXI/GSC と Swift/BAT のデータを用いる事で、2 keV から 200 keV という 2桁にもおよぶ広帯域で高エネルギー天体を監視する枠組みを構築する事が目標である。最終年度である平成27年度は、この広帯域トランジェントモニターを完成させ、リアルタイムでライトカーブデータの公開を世界中の研究者へ青山学院大学 吉田研究室のウェブサーバー (http://yoshidalab.mydns.jp/bat_gsc_trans_mon/) から行っている。MAXI/GSC のデータを用いて、2-4 keV, 4-10 keV, 10-20 keV という 3エネルギー帯域、そして、Swift/BAT のデータを用いて、14-24 keV, 24-50 keV, 50-100 keV, 100-195 keV という 4エネルギー帯域、合計 7エネルギー帯域のライトカーブが閲覧できる。また、スペクトルの時間変動が分かるよう、Swift/BATの 50-100 keV と MAXI/GSC の 2-5 keV でのカウントレートの比の時間変化も表示するようにした。 現在、106個の高エネルギー天体のライトカーブを自動生成し、誰でも閲覧できるようになっている。個々の天体のライトカーブはユーザーが自由にプロットできるようにデータ自体もダウンロードでき、また、インタラクティブにライトカーブの拡大などができる機能も実装してある。この研究の詳細をまとめた論文を執筆し、Publication of Astronomical Society of Japan へ投稿し、受理されている。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
Publication of Astronomical Society of Japan
巻: 01 ページ: 01
10.1093/pasj/psv130