原子・分子からの光子を伴うニュートリノ対放射(RENP)の研究を行なった.RENPの実現に必須であるマクロコヒーレント増幅機構の実証のために,RENPのニュートリノ対を光子に置き換えた2光子過程である対超放射(PSR)の研究を進め,パラ水素を用いたPSR実験で,18桁の増幅を確認した.さらに,RENPの背景事象となるマクロコヒーレントQED3光子放射過程(McQ3)の研究を行ない,McQ3の抑制がフォトニック結晶を用いて可能であることを示した.また,RENPへの宇宙背景ニュートリノ(CNB)の影響についても研究を行ない,CNBの温度等の性質をRENPの観測により原理的に決定できることを示した.
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