重力波の直接検出が実現され,一般相対性理論の検証を,ブラックホール(BH)などの強い重力場を用いて行うことが可能になりつつある.本研究では,もっとも有力な修正重力理論の1つであるガウスボンネ重力理論に注目し,そのダイナミクスの一端を明らかにした.高次曲率項により時空特異点の発生が回避されうること,および高次元になるほどその傾向が顕著なことを複数のモデルで示した.
また,BHの合体成長モデルがどのように判別されるのかを議論した.地上に設置された重力波干渉計で観測されるBH合体イベント数を具体的に予測した.さらに,BHが放つリングダウン重力波を実データから抽出する手法を提案した.
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