研究成果の概要 |
大強度陽子加速器施設(J-PARC)で展開されるハイパー核物理において,核物質中のハイペロンの性質を明らかにするために,歪曲波衝撃近似を用いてハイパー核の生成・崩壊スペクトルを理論的に研究した。その結果,(1)3Heを標的核とする(K-,π-+)反応によってシグマハイパー核3体系のΣNN準束縛状態の存在が解明できること,(2)離散化連続チャネル結合(CDCC)法を用いた3体破砕を含む理論値は3He(K-,π-)ppΛの実験データをよく再現すること,(3)4-Σ-Heにp波共鳴状態が存在するを予言し, 実験データとの比較からΣNやΛN-ΣN相互作用に関する情報が得られることが分かった。
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