従来の超弦による素粒子模型は「なぜクォーク・レプトンは三世代なのか?」というような素粒子理論の根源的な疑問に答えることはできない。この困難を打破するため、本研究は例外群のコセットE7/((SU(5)×U(1)^3)がちょうど3つのSU(5)の10+5*+1表現を含むという事実に基づいて、それらをクォーク・レプトンと同一視する「世代統一」(family unification)のアイデアをF理論の多重特異点に局在するストリングジャンクションを用いて実現し、その新しいコンパクト化の理論的研究を行った。
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