研究課題
1. 拡張されたTHSR波動関数を用いた12C励起状態の研究前年度までに明らかにした、12C励起0+状態の性質の詳細な研究の成果を論文にまとめPhysical Review Cより発表した。2. 拡張されたTHSR波動関数を用いた16Oの研究前年度に引き続き12C+αクラスター状態、及び4αクラスター状態を含むよう拡張されたTHSR波動関数を用いて16O励起状態の研究を行った。12C及び16Oの基底状態エネルギーをリーゾナブルに再現するよう有効3体核子間力を導入した。前年度完成させた並列計算用コードを用いた解析を行った。従来THSR型波動関数では議論することの難しかった、第二0+状態及び第三0+状態を新たに再現することに成功した。これによりTHSR型波動関数が体現する、クラスター構造に基づいたcontainer evolution描像が、クラスター構造発現の典型的代表例である16Oについて非常に良く成り立っていることを明らかにした。結果を論文にまとめ投稿準備中である。3. 拡張されたTHSR波動関数、及び反対称化分子動力学法を用いた13ΛC、14ΛΛCの研究前年度明らかにした13ΛCの構造及び12C励起状態構造との比較についてさらに解析を進め、結果を論文にまとめ現在投稿準備中である。反対称化分子動力学法を用いた13ΛCの解析を進め、拡張型THSR波動関数を用いた計算結果との比較検討を行った。反対称化分子動力学法を用いた14ΛΛCの構造研究を進めている。最適な配位空間についての比較検討を進めた結果、現在十分に収束したスペクトルの予備計算結果を得ている。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件)
Physical Review C
巻: 93 ページ: 054308
10.1103/PhysRevC.93.054308
巻: 94 ページ: 024344
10.1103/PhysRevC.94.024344
Physica Scripta
巻: 91 ページ: 123001
10.1088/0031-8949/91/12/123001