高いルミノシティ性能を持つ電子陽電子衝突型加速器SuperKEKBにおいて、ビームバンチごとのルミノシティを高速に測定することを主な目的とした電磁カロリメータを開発した。この検出器は輻射バーバー散乱からの光子あるいは陽電子が引き起こす電磁シャワーのタイミングを捕らえ、そのバンチ構造を分離するものである。 検出器2台を加速器の両リングのそれぞれの近くに設置し、加速器の始運転時にビーム・ガス制動輻射からの信号を捕らえることができた。また、そのバンチ構造からほぼ目標となる0.7ns程度の時間分解能を有することを確認した。オンラインで高速にデータ処理をすることについても実用化のめどがたった。
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