研究課題
基盤研究(C)
URu2Si2はT=17.5Kで鋭い比熱のピークを生じ、相転移を示す。しかし、比熱の飛びから予想される秩序変数が何によるものであるかは20年間の多くの理論及び実験的努力にもかかわらず明かではない。しかし、最近、理論物理学者によって様々な多極子モデルが提案され多くの注目を集めている。我々は、中性子回折測定を用いることで、この多極子モデルの決定を行うことを目的に研究を行う。東海村にある3号炉原子炉 (JRR-3M)が平成25年度は稼働しなかったため、中性子回折測定を行うことが出来なかったが、純良な大型単結晶試料の育成は完了した。よって、中性子回折測定を実施するための準備は整っており、平成26年度以降に中性子回折実験を行い目的を完遂する予定である。
2: おおむね順調に進展している
東海村にある3号炉原子炉 (JRR-3M)が平成25年度は稼働しなかったのは予定外の事態ではあるが、当初の予定通りURu2Si2の単結晶試料の育成は完了した。よって、平成26年度に中性子回折測定を行う予定である。
今度、JRR-3Mで実験が出来るか否かは不透明であるため、代替案としてオークリッジ国立研究所で中性子回折測定を実施することを計画中である。現在、研究遂行に必要なビームタイム申請を行っており、ビームタイムが受理され次第、中性子回折測定を行う予定である。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (28件) (うち招待講演 6件)
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