2015 年度研究成果報告書

乱れと異方性が生み出す新奇フェルミ超流動対称性

研究課題

研究課題/領域番号	25400368
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	物性Ⅱ
研究機関	京都大学
研究代表者	池田隆介京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60221751)
研究期間 (年度)	2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード	超流動 / 超伝導 / 異方性 / 多孔質媒質
研究成果の概要	自由空間での液体ヘリウム３は等方的フェルミ粒子系で、そこでは等方的な超流動相と強相関効果で安定化された異方的カイラル超流動相のみが実現される。10年ほど前に、異方的な液体ヘリウム3の超流動相がエアロジェルという多孔質媒質中で実現可能であることが提案され、理論的に予言されたポーラー相が最近実験的に確認された。本課題では、異方的強相関効果の重要性に関する着想に基づき、実験的相図と過去の理論との不一致を解消できることが示された。
自由記述の分野	物性理論