本研究は、リチウム硼炭化物LiBCにおける超伝導探索と軽元素からなるLi2次電池の負極材料としての可能性の探索を目標とした。LiBCにおいてLiを制御したLixBC(約x=0.8)において約15Kにおいて電気抵抗の急落と反磁性を観測した。しかし、試料依存性も完全には除去できていない。負極材料としては、Siとのコンポジット化を行い、メカニカルミリング法で作製したSi30%LiBCの試料において、サイクル特性が向上し、高い容量維持率やクーロン効率が得られた。しかし、他のコンポジット電極でも見られるひずみによる劣化問題も残っている。
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