多数の要素が長距離相互作用しながら運動する中で、その動きが自己組織化され、ある種の秩序が現われる系を研究し、その秩序形成のメカニズムを解明することを目的にした。 具体的な成果としては、地震のバネブロックモデルに粘弾性素子を組み込み、余震の発生頻度の減衰に対する大森公式が再現できることを数値シミュレーションで示した。ここでは弾性相互作用が長距離相互作用に対応している。また、細胞性粘菌がサイクリックAMPの波を長距離伝搬させることにより情報を交換し一つのクラスターに集合する様子を再現する数理モデルを構築した。
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