研究課題
生体膜は細胞を外界と隔離するだけではなく、生命活動を維持する上で重要な種々の機能を有する事が明らかとなってきている。本研究では、リン脂質と界面活性剤から成る人工小胞体であるハイブリッドリポソーム(HL)を生体膜のモデルとし、その静的動的構造を中性子散乱法等を用いて評価し、その機能との関連を調べることを目的としている。最終年度においては、界面活性剤の比率を変えてHLを調製し、光散乱及びエックス線小角散乱法を用い、その動的特性と構造を調査した。その結果、ある温度領域においてはラメラ構造が存在することが判明し、温度も重要なパラメータであることが示唆された。これまでHLのラメラ相への転移は報告されていなかった為、相図の調査等、今後も更に詳細な研究が必要であろう。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Physical Review Letters
巻: 115 ページ: 127202: 1 - 5
10.1103/PhysRevLett.115.127202
RADIOISOTOPES
巻: 64 ページ: 577-587