(i) 正弦波状の溝中のネマチック液晶が示すジグザグ状の配向欠陥の,溶け込んだ気体のキラリティに応じた形状変化について,簡単なモデルにより半定量的な理解を与えることに成功した.(ii)欠陥を含む配向パターンをインプリントした表面からなる液晶セルの配向秩序構造を検討し,バルクの液晶中に生じる欠陥線の構造について,実験結果を数値的に再現することに成功した.(iii) 薄い平行平板セル中のキラル液晶の秩序構造の形成とダイナミクスについて連続体シミュレーションを行なうとともに,その光学的手法による観測に関する検討も行ない,実験結果をほぼ完璧に再現することに成功した.
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