マントルの地震学的構造とその地球化学的性質を明らかにすること、特に、核-マントルの相互作用と共進化の理解に貢献することを目指し、我々はより高解像度の地球内部構造を推定するための独自の手法(波形インバージョン)を開発してきた。波形インハージョンは走時などの2次データではなく、地震波形そのものをデータとして用いて情報を最大限抽出し、これまでになく高い解像度でD”領域の構造を推定する手法である。本研究ではその手法を三次元不均質構造に適用できるように拡張し、同手法を使用して中米下及び西太平洋下のD”領域の局所的3次元S波速度構造を推定した。
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