研究課題
基盤研究(C)
月磁気異常の特徴を用いた月地殻古応力場の研究を行った。本研究で新たに開発したSVM法を適用し、月面上の全球磁気異常図を作成・公開した。多くの磁気異常は伸長した形状であり、伸長方位は表面の地形、地質と相関していない。したがって、伸長磁気異常は月地殻内の貫入岩に起因するものであり、かつ、伸長方位は約40億年前の月地殻応力場を記録していると考えられる。磁気異常伸長方位の全球的分布から、月の自転速度減少と自転軸移動に関連した応力場を推定可能なことを示した。
地球惑星電磁気学