研究課題/領域番号 |
25400449
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
徐 培亮 京都大学, 防災研究所, 助教 (10293961)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | multiplicative noise / satellite gravity |
研究実績の概要 |
平成26年度には、乗法的な観測データ誤差理論、高周波GPSと衛星重力の三つの研究課題を集中して研究を行った。主な研究成果は以下の通りである:「1」宇宙測地観測技術は全て電磁波を利用して、観測をしてきたが、これらの観測データは今まで加法的誤差として扱いました。ただ、GPS/VLBI/SLRなどのBaselines、InSARとLiDARなどの観測精度により、これらの観測データ誤差の中に乗法的な成分がはっきりあることがわかった。乗法的な観測データの誤差を正しく評価する為に、我々は乗法的な観測データのvariance of unit weightの五つの推定量を導いて統計的な特徴を解析た。また、数値シミュレーションを利用して、この五つの推定量の評価も行った。観測データの非線形は最小二乗推定量の偏りをいつも生み出すのに、variance of unit weightの推定量への影響はほとんどないことが初めてわかった。EIV模型の研究も行った。EIV誤差から各種の推定量への影響とVariance component estimationも研究を行った。計算が少ない新しい全体の最小二乗推定量も導いた。これらの研究成果は国際学術誌 J GeodとActa Geod Geophysで公表された。乗法的な観測データ誤差研究成果もEGU2015の測地理論のセッションに招待研究発表された;「2」2011年の東日本大地震の高周波GPSをPPPで処理した。新しい地震現象を観測することが出来た。これらの研究成果は研究論文として進んでいく;「3」衛星重力は測地学の中にもっとも重要な逆問題であるが、今年度の研究によると、過去の50年間、全地球標準衛星重力場を生産するために使ったnumerical integration方法は数学の観点からみると、間違うことがわかった。この研究成果はこれから測地学と衛星重力と関連する全ての科学分野の影響は大変大きいと思う。この研究成果もEGU2015の測地理論のセッションに招待研究発表された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今のまま、研究をうまく行っているので、新しい知見と研究成果も得て、そのまましていくと思う。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度は予定通り、平成26年度の研究テーマを続けていきたいと思う。研究成果も期待できる。また、平成26年度の大きな研究成果は過去の50年間、世界最高レベルの研究機関NASA, PotzdamとTexas UniversityのCenter for Space Researchは今迄numerical integration方法を使って全地球標準衛星重力場を生産してきたことは数学の観点からみると間違ったことがわかって、それらから得た全地球標準衛星重力場は測地学はもちろん、衛星重力と関連する全ての科学分野の影響は大変大きいなので、その影響を無くす為に、力を入れていきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
科研費と運営費を合わせて海外出張し、戻った分の運賃は運営費から支出した為に、18,514円を残った。
|
次年度使用額の使用計画 |
今年度の海外出張に使う予定である。
|