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房総半島東方沖で、スロースリップイベント（SSE）と呼ばれる現象が数年に1度の頻度で発生している。SSEは沈み込みプレート境界型地震と同じ断層すべり現象であり、プレート境界面の特性を知るための鍵となる。SSEは世界各地で検出されているが、房総半島沖SSEは群発地震活動を伴うという顕著な特徴を示す。この両者の関係を考察するため、GNSS・傾斜データに基づいてSSEのすべりの時空間変化を推定し、その結果と群発地震の活動の時間空間的推移と比較した。その結果、両者の間に時空間的な相関があることが明らかになった。この結果は、SSEのすべりが群発地震発生の直接の引き金になっていることを示唆する。
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