研究実績の概要 |
本年度は、前年度の可視化実験を引き続き試みた。これまで使用していた高分子ゲルでは粒子サイズが大きかったため、レオロジー計測に支障があった。これを克服するため、吸水性高分子ポリマーを破砕・微細化処理し、実験に使用した。これにより、高分子ゲルのレオロジー特性(shear thinning性、yield stress、粘弾性特性など)を明らかにした。また、昨年度は、気泡が混入することで流れの可視化を妨げていたが、先の高分子微細化処理と吸水方法の工夫によって、克服することができた。さらに、高分子ゲルの流動特性が明らかになることで、可視化実験で得られた様々な現象(プルーム頭部の異常成長や自発的間欠流れの形成など)の理解を深めることができた。また、シルやダイクなどを想定した2次元性の水槽実験や壁の効果を調査した実験なども行った。これらの成果を、EGU2015,AJK2015,PRTEC2016などの国際会議で積極的に公表してきた。
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