研究成果の概要 |
北陸山岳域における硫酸エアロゾル生成量を評価するため、富山県射水市上空においてヘリコプターを利用し、微量気体成分の測定を行った。過酸化物は、試料採取後5~10分以内に実験室の高速液体クロマトグラフで分析を行った。過酸化水素濃度は地表付近で濃度が低く、高度6,000 ~6,000 ftで極大となった。2013年8月はアジア大陸からの大気汚染の影響を大きく受けており、過酸化物が非常に高濃度であった。夏期においては上空では二酸化硫黄に対して過酸化水素濃度の方が高く、液相での二酸化硫黄の潜在的な酸化能力が大きいといえる。一方、寒候期では雲内での二酸化硫黄の酸化が抑制されていると考えられる。
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