研究課題
基盤研究(C)
北海道やアラスカにおける詳細な地質調査の結果、白亜紀カンパニアン期~マーストリヒチアン期の高精度化石層序の確立にゴウドリセラス科やパキディスクス科アンモナイトが有効であることが判明した。マーストリヒチアン前期では、14種のアンモナイトが確認されたが、マーストリヒチアン中期になると7種前後に減少する。また、この時期にはイノセラムス類も北太平洋地域から消滅する。これら生物多様性の変動史は、中期マーストリヒチアン期に起こったとされるイベントの実体を解明する上で重要なヒントを与えてくれるものである。
数物系科学