始状態の振動・回転状態に大きく依存するプラズマ中の水素分子の各種反応の速度係数を計算するため、電子・振動・回転状態の計4133準位を区別した水素分子衝突輻射モデルを構築した。これを用いて原型炉非接触プラズマに水素分子(300 Kのポピュレーション分布)が入射した場合の電子・振動・回転状態ポピュレーションの時間変化を計算して分子活性化再結合等の速度係数を計算した。 我々が従来から開発を進めている中性粒子輸送コードには、水素原子の衝突により水素分子の振動・回転状態が変化する過程を新たに組み込んだ。また方位量子数まで扱う水素原子衝突輻射モデルを構築した。
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