研究題目である「弱く結合する分子間錯体の集合状態を知る磁気プローブの確立」に関する研究の実績として,大きく3項目の研究成果が得られた.N@C60分子と容易に分子錯体を形成するCycloparaphenylene (CPP) ホスト分子について,ラジカルカチオン種の電子スピン共鳴(ESR)測定・電子スピン核スピン二重共鳴(ENDOR)測定で磁気的特性を明らかにした.単結晶中にトラップされたゲスト・ラジカル分子について,X-線回折測定とESR測定の同時測定に成功した.酸素内包フラーレンO2@openC60の基底三重項状態のESR測定に成功した.
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