(1) 酸化亜鉛ナノロッドやコアシェル構造を導電性ガラス上に成長させ色素増感太陽電池を作製し、エネルギー変換効率が最大となる合成条件を追究した。電極表面を電子顕微鏡、X線蛍光・元素分析、X線光電子分光、インピーダンス法で観測した。また、酸化チタンナノ粉末を原料として、混合比、添加剤、撹拌時間を変えて多種類のペーストを作製した。(2) DSSCの陰極上に粒径5nm以下の白金ナノ粒子触媒を成長させることで、電解液内の酸化還元反応が効率よく進行することを見出した。(3) 発光観測装置を製作し、色素の蛍光の時間変化を測定した。酸化チタン膜上に吸着した色素の蛍光寿命から、薄膜への電子注入速度を求めた。
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