金コロイドの代替としての銅ナノコロイドを、純銅の状態を保ちつつ反応活性も失わない形で環境調和型の合成法を確立することを目指した。具体的には、光触媒である酸化チタンを用いて、環境調和性の高い合成法である光還元を行ったところ、広域構造、微細構造いずれも隅々まで純銅で構成される反応性の高いナノコロイドが得られた。また酸化チタン薄膜上で合成したところ、銅ナノコロイドが近接しあって全体で金属光沢をもち電気良導体になるほどまでに高密度で担持しても、ナノコロイド性を保持できる合成に成功した。一方、層状粘土化合物カオリナイトを用いたところ、ナノディスク構造でかつ大気下でも半年以上純銅を保てるものが得られた。
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