カリックス[4]アレーンおよびチアカリックス[4]アレーンの結晶が直鎖アルコールに対して異なる包接能を有することを見出し,これが架橋基の性質によるパッキング構造の違いに由来することを明かにした。また,チアカリックス[4]アレーンの結晶によるメチルアミン類の選択的包接に成功し,溶媒の極性によりゲスト選択性のスイッチングが可能であることを見出した。一方,カリックス[4]アレーンの結晶は芳香族異性体の選択的包接に適用できることを見出した。さらに,2,2'-チオジフェノール骨格を有する直鎖ジカルボン酸型ホスト分子の合成とそれを用いた,アミン異性体の選択的包接にも成功した。
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