研究成果の概要 |
σ共役性を示すケイ素-ケイ素鎖(ジシラン)で二つのケイ素ラジカル部位を連結したテトラシラン-1,4-ジイル種の合成、単離、分子構造の決定に成功し、基底3重項であると決定した。また、ベンゼンの1,3位(メタ体)、または1,4-位(パラ体)に二つのゲルマニウムラジカル部位を連結した分子の合成、単離に成功し、ケクレ構造を描くことが出来ないメタ体は基底3重項分子であり、ケクレ構造を描くことが出来るパラ体はキノジメタン型基底1重項分子であるが、1重項-3重項エネルギー差が極めて小さいため、室温では3重項状態が支配的な熱平衡状態で存在することを明らかにした。
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