研究成果の概要 |
汎用性α-オレフィンであるプロピレンやスチレンの精密重合を実現するため、新規なtrans-シクロオクタン縮環型[OSSO]配位子とそれらを有するジルコニウム錯体を開発した。結果として、乾燥メチルアルミノキサンで活性化されたジルコニウム錯体4を触媒としたスチレンの重合反応では、高いイソ選択性([mm] = 97.5-99%)で高分子量(181,000 g mmol-1)のポリスチレンの生成を見出した。また、Dmp基を有する触媒前駆体5とdMAOの触媒系では、最も高い触媒活性(7,700 g mmol(5)-1 h-1)を記録し、99%を超えるイソ特異性で高分子量のポリスチレンを与えた。
|