研究課題
基盤研究(C)
カチオン―π相互作用を評価するための分子天秤を新たに分子設計し、合成を行った。本分子天秤はAおよびBの二つの立体配座を有し、配座Aはカチオン―π相互作用により、配座Bはπ―π相互作用によりそれぞれ安定化されている。これら二つの配座の存在率を1H NMRのカップリング定数により決定することで、両者のエネルギー差ΔGを求めた。また、溶媒および対アニオンがΔGに及ぼす影響を明らかにした。さらに温度変化を調べることで、エンタルピーおよびエントロピーを求めた。
有機化学