研究成果の概要 |
カルバゾール発色団の光および電子物性を解明するために、種々のカルバゾロファン誘導体の合成を行った。このうち、二つのカルバゾール環が酸素架橋により階段状に重なった[3.3](3,6)カルバゾロファンは極性の低い溶媒中ではモノマー的な発光、極性の大きな溶媒中ではエキシマ―的な発光をすることを見出した。部分重なり型の[3.n](3,9)カルバゾロファン (n = 2,3)に関しては光学分割に成功し、キロプティカルな性質を調べた。ホールのトラップサイトを持たない新規なカルバゾロファンポリマーを合成するため、そのモデル系の合成を行い、ラジカル重合が進行することを見出した。
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