研究成果の概要 |
スルースペース・スルーボンド両経由による効果的な渡環π電子相互作用についての系統的な研究を行うため,多層[3.3]パラおよびメタシクロファンの合成について検討を行った。 また,[3.3]シクロファンを組込んだドナー(D)・ブリッジ(B)・アクセプター(A)系色素の合成は,パラシクロファン系については架橋部位となるジブロモ[3.3]PCPの4種の異性体の合成に成功した。メタシクロファン系においては3層および4層ジブロモ[3.3]MCPを合成し,両末端ベンゼン環へドナー部位としてカルバゾールをアクセプター部位としてナフタルイミドを導入したD-B-A系色素の合成に成功した。
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