光学活性アミノ酸誘導体は生物活性を示し,医薬品として期待できる重要な化合物である。これらを,合成する方法として,グリシンイミノエステル(アゾメチンイリド双極子活性種の前駆体)と活性アルケンとの不斉1,3-双極子環化付加反応や共役付加反応がある。酢酸銀とP,S-配位子ThioClickFerrophos(TCF)との錯体触媒は,アゾメチンイリドの活性化に有効に作用し,種々の活性化アルケンとの不斉環化付加反応や不斉共役付加反応を触媒し,生成物を高立体選択的に生成した。この手法により,多様な光学活性アミノ酸誘導体の合成が可能になり,
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