巨大芳香族分子の極限であり,相対論的電子状態を有するグラフェンに対して導入したさまざまな異種化学種との間の界面相互作用を精密に制御することにより,グラフェンの電子状態を変調し,新規機能性(伝導性・磁性・反応性)の発現を目的とする.特に外部電場および磁場により機能性を精密に変調可能な新たな物質系の開拓を目的として研究を行った.(1)グラフェンの微細化および官能基導入による触媒活性の発現(2) グラフェンへの分子吸着による原子層複合体の形成と界面相互作用の解明(3)欠陥導入により生じる局在状態を用いたグラフェンにおける物性制御を達成した.
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